お役立ちコラム

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今!注目のバンライフ。密を避けた楽しい生活と、意外な落とし穴とは?

最近、テレビやネットなどで「バンライフ」が取り上げられる事が増えてきました。

著名人やインフルエンサーから一般人までが、楽しそうに車の中で生活をしている姿に、興味を持った人も多いのではないでしょうか?

 

バンの中を生活できる空間に変えることで、自分が行きたいところに気兼ねなくすぐに向かうことができます。

これまで難しかった「場所に縛られない生き方」ができそうです。

 

一方で、現実にはいろいろな不便や、守らなければいけないルールも。

バンライフとは一体どんな暮らしなのでしょうか?

 

 

この記事では、今注目のバンライフについて解説したいと思います。

 

 

 

 

▼バンライフって何?

 

バンライフのバンは英語の「VAN」で、荷物などを乗せるタイプの車のこと。

日本では「ワンボックスカー」といわれることもあります。

バンの中を居心地の良い空間として、自由にあちこちに移動しながら暮らすライフスタイルのことを「バンライフ」と呼びます。

 

もともとはアメリカが発祥のもので、日本でも実践をしているひとがいましたが、

コロナ禍によってリモートワークが増え、場所にとらわれない働き方ができるようになったことから急速に注目を浴びています。

 

 

 

実際、バンの中を大きく改造して、生活に必要なものをすべてバンに詰め込み、バンの中だけで数ヶ月〜1年以上も生活してしまう人もいます。

その間、場所を転々として日本一周をすることも可能。

 

「普段は家にいて、夏の間だけバンに乗って避暑地や海岸線で過ごす。」

 

そんな、行きたいところに行き、住みたいところに住むという暮らしを実現できます。

 

旅行しながら暮らす人もいれば、バンをオフィスのように改造して、仕事をするときだけバンに籠もり、夜は自宅に帰って寝るという人もいます。

 

スタイルによって様々な形のバンがあり、バンライフがあるようです。

 

 

 

▼車中泊やキャンピングカーとどう違うの?

 

「車の中で寝起きする」ということから、車中泊やキャンピングカーを連想させます。

これらとはどう違うのでしょうか?

 

車中泊とは、車の中で寝泊まりすること全体を指します。

 

キャンピングカーやバンライフのようにきちんとしたベッドがある場合もあれば、簡易的なフラットシートで寝ることも車中泊です。

 

バンライフには、「望んだ暮らしを実現する」というニュアンスが含まれていることから、内装の作り込みをしっかりする人が多いようです。

 

また、キャンピングカーとバンライフですが、これは少し似ています。

 

どちらも専用の車を制作し、車の中だけで数ヶ月以上も過ごすことができるように作り込んでいます。

ただし、キャンピングカーはトラックがベースになっていることが多く、比較的大型で、シャワーやキッチンは必ず備えています。

 

バンライフの場合、もう少し小型の車両を使い、シャワーなど外部施設で代替可能な設備は割り切って設置しないことで社内の快適性を高めるという方向でカスタムしています。

 

暮らしのスタイルによって重要と思う設備は異なりますので、それに合わせて車体を作り上げていくことになります。

 

 

▼バンライフに最適な車の選び方

 

バンライフに使われるベース車両としては、普通車ならハイエース(TOYOTA)、

NV350(NISSAN)、軽自動車ならエブリィ(SUZUKI)、ハイゼット(DAIHATSU)が定番です。

 

他にステップワゴン(HONDA)、ボンゴ(MAZDA)、デリカ(MITSUBISHI)を選ぶ人もいます。

 

普通車の場合、車長を延長した「ロング」タイプが人気です。

 

ワンボックスと言えば、「アルファード/ヴェルファイア」や「エルグランド」もその仲間です。

 

特にアルファード/ヴェルファイアは乗用車としては圧倒的な人気で、このクラスの代名詞ともなっているほどです。

しかし、これらの車種はあまりバンライフに使われません。

 

理由はその仕様にあります。

これらの車は乗り心地を良くするために立派な椅子が設置されており、また、サスペンションも大きめに作られていることから床が高い位置にあるため、相対的に天井が低くなっています。

 

バンライフに使う場合、中はカスタムしますので、椅子などは撤去してしまいます。

また、バンライフでは室内にいる時間が長いことから、居心地のいい空間を作るために頭の上のスペースを広く開けたいというニーズもあります。

そのため、元々荷物をたくさん積むために荷室が広く高く作られた「ハイエース」や「エブリィ」などが向いているのです。

 

実際、軽バンの荷室は高さ190センチ、幅は130センチ以上、高さも120センチ以上あり、全体の容積としてはアルファードよりも大きく取れます。

 

 

 

さらに、バンライフでは、室内にベッドやテーブル照明類を設置します。

居心地のいい空間とするために、木材をふんだんに使ったカフェのような内装も好まれています。

そのためこれらの装置の重さが100キロ以上になることも。

ここでもやはり、重い荷物を積むために作られている商用のワゴン車が向いています。

 

「バンで日本一周をしながら暮らす」等の場合、移動距離もかなりのものになります。

そのときに大きな負担になってくるのが燃料費用。

 

生活、移動のすべてがバン頼りになるバンライフでは、1ヶ月の走行距離が2,000キロ、3,000キロになることも当たり前。

なるべく燃費のいい車種を選びたいものです。

4WDはどこでも入っていける安心感はありますが、一般的に燃費の点では2WDのほうが優れています。

タイヤも太いほうが走行安定性はありますが、太すぎると燃費の点で負担になります。

また、ガソリン車よりもディーゼル車のほうが安い軽油を使えるというメリットがあります。

 

内装にしても、キャンピングカーのようにあれこれ装備がついている車両は燃費が悪くなりがち。

 

オシャレにしつつ、なるべく軽く仕上げるほうが燃費にはプラスです。

 

このように、バンライフの車両選びでは、様々に検討すべき点があります。

すでにバンライフをしている人たちもこのような試行錯誤を繰り返してきました。

 

結果として、よく使われている「ハイエース・ロング」や「エブリィ」に落ち着くようです。

 

▼バンライフに必要なもの、あると便利なグッズ

 

旅しながら生活をする「バンライフ」では、生活に必要なものをすべて車に積み込んで移動することになります。

かといって荷物が多すぎると車内が狭くなりますし、燃費も悪くなります。

そこで、バンライフを豊かにする便利グッズが必要になります。

 

 

  • 電気系は必ず準備

快適に暮らすために電気は必須です。

キャンピングカーでは発電機を搭載していることもありますが、バンライフ用の車では、基本的に車のバッテリーから供給される電力で生活を賄う必要があります。

 

必然的に消費電力の大きな電子レンジなどを使うことは難しいです。

パソコンなどのために100V電源を使うための「インバーター」は必要です。

また、車の電力を消費しないために、照明は低電力でも高い能力を発揮するLEDが望ましく、さらに太陽電池で充電できるタイプのLEDであれば、車のバッテリー電力や燃料の消費を気にする必要がありません。

 

  • 水回りはコンパクトに

 

電気よりも更に生きるために必要なのは水回りです。

バンライフの場合、キャンピングカーよりも小さな車を利用するため、蛇口とシンクなど本格的な水回りの設備はあまり揃えていません。

一方で、公共施設の手洗いなどで洗い物をするのは推奨される行為ではありません。

したがって、洗い物が少なくなるように、使い捨ての食器を使うという方針の人もいるようです。

水タンクも場所をとりますが、折りたたみで小さくできるタイプのものが便利です。

 

  • 衣服も軽量なものに

 

バンライフはアウトドアライフに近いため、温度の調節は基本的に着ている服で行います。

その際に、薄くて軽いダウンは狭い車内でも邪魔にならず重宝します。

 

 

  • 折りたたみ椅子とテーブル、タープスクリーンも必須

 

バンの中は十分快適で住みやすいものにしても、やはり狭いです。

広い場所に着いたときには、外にテーブルと椅子、タープスクリーンを広げて、のびのびと過ごしたいもの。

アウトドア用の軽量でコンパクトに折り畳めて、かつ、ちょっと見た目もおしゃれなテーブルや椅子を揃えると、それだけでちょっと旅に出たくなります。

 

 

▼バンライフで困ること「どこに車を停めればいい?」「トイレは?」「ゴミは?」

 

旅をしながら快適に暮らす「バンライフ」はとても魅力的なものです。

一方で、社会のインフラは必ずしもバンライフを前提として作られていません。

バンライフを実際にするにあたって、困ることも発生します。

 

 

まず、宿泊するときにどこに停めるのか?という問題があります。

路上に停めていいものでしょうか?

駐車禁止でなければ路上に停めてもいいような気がします。しかし、実は路上駐車については車庫法があり、駐車禁止のサインがない場所であっても、昼間は12時間、夜間であれば8時間以上連続して停めると法律違反になる可能性があります。

したがって駐車場に停める必要があります。

しかし、店舗やコンビニエンスストアなどの駐車場などの私有地に宿泊を目的として停めることは推奨されません。

道の駅やサービスエリア・パーキングエリアなども無料で駐車可能ですが、原則として休息する場所として設けられており、車中泊は禁止されているスポットもありますので、注意が必要です。

結局、安全なのは、車中泊を受け入れている有料の駐車場やオートキャンプ場ということになります。

 

トイレについては、公衆便所などで済ませるのが基本となります。

また、店舗を利用した際に店舗のトイレを借りるということも可能でしょう。

しかし、数日から1週間以上同じ場所に滞在するとなると、その都度店舗を利用させていただくのもマナーとしてどうなのかという問題があります。

ゴミ処理についても問題で、買ったものを買ったお店で捨てることについては問題ありませんが、他から持ってきたゴミを、お店や道の駅、他の公共施設で捨てることは厳禁です。

数日であれば家に持ち帰って処理をする。

キャンプ場に滞在するのであればそこのゴミ捨て場に捨てさせてもらうなど、何らかの対応が必要です。

 

継続的に旅を続けようと思う場合、いきあたりばったりではなく、どこにどのぐらい滞在するのか、具体的な場所とその期間の食料、トイレ、水、ゴミなどの問題についてよく考えておく必要があります。

 

 

▼快適を求めるなら「トレーラーハウス」がおすすめ

 

この記事では、バンライフについてご説明をしてきました。リモートワークが導入される会社が増えてきた今、バンひとつで仕事をしながら、日本全国を旅するということも実現可能になってきました。

 

一方で、バンライフには駐車場所の問題、トイレや水、ゴミといったインフラの問題がつきまとうこともわかりました。

一見自由に見えますが、意外に考えることが多く、キャンプに行ったり、キャンピングカーをレンタルしたりするのとあまり変わらないことがわかります。

 

バンライフを旅をするものではなく、仕事をする「もう一つの部屋」として作って、昼間仕事をする間だけバンに移動し、普通の生活は家でする、という活用法も可能です。

しかし、快適さで言うと、もちろん家にはかなわず、気分転換的なものにしかならないでしょう。

 

そこでおすすめしたいのが「トレーラーハウス」です。

移動させるためにはトレーラーによる牽引が必要なので、バンライフのように気軽にとはいきませんが、移動が必要なときにはもちろん動かすことが出来ます。

そして、そのサイズ感や快適さはバンライフとは比べ物にならないほど優秀です。

バンライフが住まいに必要な機能を削りに削った、あくまで簡易的な仮の住まいなのに対し、トレーラーハウスの作りは一軒家そのものです。

 

リビングにせよ、仕事部屋にせよ、その用途のために最適な居心地の良い空間を作ることができます。

 

バンライフをみて「駐車場があるから、そこで長居できるバンをつくってもいいかもな」と思った人は、

ぜひトレーラーハウスも検討してみてはいかがでしょうか?

 

 

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